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西宮市高座町にある「内科・消化器内科ますだクリニック」です。

先日ご紹介しましたが、当院では新しい内視鏡システムを導入しました。

フジフィルムの「ELUXEO 8000システム」です。

2024/6に発売されたばかりのモデルになります。

もともとフジフィルムは「レーザー光源」を使用した内視鏡の開発を本筋に進めていましたが、この「ELUXEO 8000システム」からは「LED光源」に変更(原点回帰？)しました。

他社はもともと「LED光源」が主流だったのでこの「レーザー光源」はフジフィルムの売りの一つで、当院で以前に使用していた「LASEREO7000」もこの「レーザー光源」でした。

「LASEREO7000」は視野がとても明るくて、特殊光(色を変えて病変を観察する)でも非常に見やすいという評価でしたが、「LED光源」ではさらに明るくなっています。

これまではフジフィルムからは「レーザー光源」の方が明るいと強く推されていましたが、いったん立戻って「LED光源」で新しいモデルを発売されたというのは、開発の段階で相当な試行錯誤をされたのだろうと考えます。

実際に使用すると視野全体が明るく観察でき、近いところや遠いところも1枚の写真で均等に見渡すことができ、小さなポリープや病変までしっかりと認識できます。

またBLI、LCIという特殊光も通常光との差がより一層際立ち、細かな評価ができるようになっています。特殊光というのが光の波長を変えて、文字通り別の観点から同じ場所を観察する(病変や部位によってこのモードが観察しやすい等がある)ものですが、よりそれぞれの観点が明確化している印象です。

普段からかなり丁寧に観察をすることを心掛けていますが、この「ELUXEO 8000システム」を使用すると本当に細かいところまで良く見えるので、術者の期待に存分に応えてくれる機器です。

私はもともと内視鏡検査が好きですが、新しい技術に触れて日々の内視鏡検査がさらに楽しくなりました。

新しい機器を導入して、より一層安全で精度の高い検査を提供していこうと思います。