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最近の内視鏡手術症例について紹介


西宮市高座町にある「内科・消化器内科ますだクリニック」です。

最近の内視鏡手術(ESD)症例をご紹介します。(院長が施行していますが、院内ではなく総合病院で行っています。)

*以下内視鏡画像が出てきます。苦手な方はスクロールせず戻ってください。

 

 

 

 

 

 

直腸80mm大超のLST-G(側方発育型腫瘍)です。


かなり大きいサイズなので大学病院へ紹介しての切除が検討されていました。
私へ症例の相談があり、安全に切除が可能と判断したため同院で処置を行いました。

カメラに収まりきらないくらいのサイズです。

 

まずは通常通り切開を始めていきます。

 

 

病変が大きいので全体像がなかなか写真で伝わってきません。

 

 

ある程度剥離が進んだところで、トラクションをかけるため糸付きクリップを使用します。

 

 

隆々とした動脈が多数あり、都度処置を行いながら切開を進めます。
切っては止血、切っては止血と少しずつ進めていきます。

 

 

切っても切っても進んでいかない状況でしたが、徐々に終わりが見えてきました。

 

 

病変を一括で切除できました。

 

 

切除病変です。
正常マージンを含めると100mm近くの病変です。
病理検査の結果、早期大腸癌でしたが切除断端も全て陰性でした。
大きかったですが合併症も無く内視鏡切除のみで治療が終了しました。

 

今回は直腸の症例であったため手術となると人工肛門になったりする場合がありますが、
内視鏡技術の発展によって内視鏡のみで治療が完結するようになりました。

 

しかしながら、内視鏡治療で治療が完結するのは早期癌(胃癌、食道がん、大腸癌)の一部です。
消化管の癌は早期発見が非常に大事です。
内視鏡で治療が出来る段階で発見できるよう、早期の検査の重要性を感じます。

 

また、最近は西宮市近隣の総合病院と提携し、早期胃癌などの内視鏡治療を行う事となりました。
当院で見つかった場合は状況に応じて同院へ紹介し、院長が手術対応する事も可能です。(条件等合う場合のみ)

前述の通り、内視鏡の技術は進んでいますが、消化管の癌は早期発見が非常に大事ですので、
定期的な検査をお勧めします。