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大腸がんについて ーこんな症状があったら大腸癌の可能性がある?


西宮市高座町にある「内科・消化器内科ますだクリニック」です。

今回は日本人でも特に患者数の多い「大腸がん」について、気を付けた方がよい症状を含めてお話します。

大腸がんは日本人に特に多いがんの一つで、男女合わせて年間に約50000人以上の方が亡くなられる病気です。
特に女性では、がんの種類の中で亡くなられる方が一番多いのがこの「大腸がん」です。

大腸がんは実は早期で発見できれば非常に簡単に治療する事も可能です。
当院でも年間数名の方は、外来で大腸がんの切除を行っています。
早期であれば命に関わる事もなく、完治する事が可能な種類のがんですが、なぜ亡くなられる方の数が多いのでしょうか。

その原因の一つは、「大腸がん」が発見に時間がかるため、進行してしまってから見つかるケースがあるからだと考えられます。
実は、大腸がんはある程度大きくならないと症状が出ないことがあります。
ある程度大きくなった大腸がんであれば、血便や腹痛、下痢、便秘などの症状が出現します。
ただ、血便はまだしも、腹痛や下痢、便秘などはよくある症状で特に気にされない方もおられると思います。
そういった症状で病院を受診しよう・・・とならない方も少なくなく、これが病気の発見を遅らせる一因だと考えられます。

ではどうすれば大腸がんを早めに発見する事が出来るのでしょうか。

一つは、やはりお腹の症状で少しでも気になる事があれば専門医へ相談する事です。
我々専門医は大腸がんの患者さんを沢山診察しており、どういった症状から病気が発見されるかも理解しています。
ご年齢や症状に応じて、全ての方に検査が必要になるわけではありませんが、必要な方に検査が受けられるようきちんと判断します。

もう一つは、健康診断をきちんと受けること、結果を放置しないことです。
健康診断では「便潜血検査」という検査が広く行われています。もちろん大腸ポリープなどを全て検出できる検査ではありませんが、
比較的簡単に、かつ沢山の方が受けられる検査である点では優れています。
便潜血がひっかかって大腸カメラを受けたところ大腸がんが発見された・・というのは
大腸がんが見つかるケースとして少なくありませんので
健康診断で便潜血検査が陽性であった場合は絶対に放置しないで下さい。

 

大腸がんが心配、こんな症状は大丈夫かな・・なとご心配があれば気軽に相談して下さい。