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過敏性腸症候群について
西宮市高座町にある「内科・消化器内科 ますだクリニック」です。
今回は過敏性腸症候群についてのお話です。
過敏性腸症候群は腸の動きに異常が起こることで便秘になったり下痢になったりする病気の事をいいます。
「便秘型過敏性腸症候群」、「下痢型過敏性腸症候群」の2つに分けられ、その両方の症状がおこる「混合型過敏性腸症候群」も存在します。
「便秘型過敏性腸症候群」は文字通り便秘を繰り返す病気で、女性に多いとされます。身体的ストレスや精神的なストレスが加わることで腸の動きが悪くなり、結果的に便秘を引き起こします。
「下痢型過敏性腸症候群」は反対に下痢を繰り返すもので、男性に多く、試験前や大切なイベントの時にお腹が痛くなって下痢をするのはこの病気と関連しています。便秘型とは反対で、ストレスが加わると腸が動きすぎることで下痢をします。
「混合型過敏性腸症候群」は「便秘型」と「下痢型」の両方を繰り返すことが特徴です。
患者さんから、「自分は全くストレスを感じていないのにこんな病気になる事があるのですか?」と聞かれることがしばしばありますが、この病気の原因となるストレスというのは、脳が感じているものだけではなく体が感じているものも含まれます。特に腸は第2の脳といわれるくらい神経が豊富なので、頭で感じていないようなストレスでも感じ取って腸の動きに異常を来すことがあるため、必ずしも自分の心の状態とは一致しません。
上記の病気が疑われた場合でもその他の症状があったりした場合は大腸カメラをお勧めする場合があり、その際に腸の動き具合も確認できるため腸の動きが悪いか、動きすぎているかも評価することが出来ます。
便秘や下痢でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。