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胃カメラとバリウム(胃透視)検査について


西宮市高座町にある「内科・消化器内科 ますだクリニック」です。

 

今回は胃カメラとバリウム(胃透視)検査についてお話します。

会社や健康保険組合の健康診断では一定の年齢以上になると胃の検査が含まれるようになります。その中でも「胃カメラ」と「バリウム検査」の選択制になっているところがほとんどです。ではどちらの検査を選ぶのが良いのでしょうか?

まずはそれぞれの検査の特徴について説明します。

 

・バリウム検査とは

バリウム検査とは空腹の状態でバリウムと呼ばれる白い液体を飲む検査です。バリウムはX線を通しにくい性質があるため、X線を当てるとバリウムがある部分が白く写ります。その性質を利用して食道や胃の粘膜の凹凸を評価する方法です。診断方法ではなくスクリーニング(拾い上げ)の検査として行われており、バリウムで異常があった場合は確定診断のため胃カメラが必要になります。

 

・胃カメラとは

口や鼻からカメラを直接入れて、食道、胃、十二指腸を観察する方法です。粘膜を直接観察するので、早期癌の発見や癌のリスク評価も行うことが出来ます。さらに光の波長を変更することでより詳細に病変を評価する事ができ、その場で組織採取が可能なため確定診断まで行うことが出来ます。以前は胃カメラというとしんどい検査というイメージがありましたが、現在は鎮静法の普及や内視鏡機器の進歩により苦痛の少ない検査を受けることが可能になりました。

 

上記の特徴を踏まえてどちらの検査が良いでしょうか。

結論から言うと、胃カメラでの検査をお勧めします。もちろん胃カメラによる合併症はゼロではなく、施設や使用されている機器で精度にばらつきはありますが、バリウムとは比較にならないくらい精度の高い検査だと思っています。「胃癌検診ガイドライン2014年度版」では胃カメラも検診に推奨されるようになりました。何よりバリウムの検査で異常が見つかった場合は必ず胃カメラが必要になるため、どちらか選べるのであれば胃カメラが望ましいでしょう。