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西宮市高座町にある「内科・消化器内科 ますだクリニック」です。
今回は血便についてのお話です。
血便は文字通り便に血が混じって排泄されたものをいいます。血便はさまざまな原因で起こるのですが、いつもは普通の便が出ている方でも急に便器が真っ赤に染まったりするためとてもびっくりされるケースが多く、不安になられる方が多い症状の一つです。出血の程度は様々ですが、大人の場合は血便が出る事自体が異常であるため原因を調べる必要があります。また便潜血の検査で陽性が出た場合も便に血が混じっている可能性があるため精密検査が必要になります。
血便の原因としては
・痔
・憩室出血
・細菌性腸炎
・薬剤性腸炎
・炎症性腸疾患
・大腸癌
など様々な原因が考えられます。
人によっては痔からの出血だと自己判断して放置される方もおられるのですが、毎年便潜血を放置していて内視鏡検査をやってみると大腸癌が見つかった例もしばしばあります。
上記のように血便の原因は沢山ありますので、ご自身で判断される場合は注意が必要です。大腸カメラが必要になる場合もありますが、年齢や症状などを考慮して検査が必要ない場合もありますので、まずは受診して相談して下さい。
出血の程度や便の状態などを覚えておいて頂くと診察の際にとても参考になりますので、血便が出た場合は慌てずに便の状態を確認しておいて下さい。